松竹新喜劇の藤山寛美

松竹新喜劇の一時代を築いた藤山寛美の舞台を久しぶりにDVDで観ました。「幸助餅」という演目で、大国屋の主人である幸助が大の相撲好きで、相撲に多大なお金をつぎ込んで、とうとうお店を潰してしまいます。大国屋の再建を願う遊郭の女将が、幸助の妹を身受けして、30両のお金を幸助に渡します。妹は生娘の状態で、奉公人として預かるから、一日も早く店を再建して、妹を迎えに来るようにと女将は言います。さらに、相撲のことは忘れて、懸命に仕事に精を出すようにと言います。幸助は真剣に商売の再建を果たすと女将に約束をします。しかし、女将と妹と別れてすぐに、自分が応援していた雷という関取とばったり出くわします。雷は大関に昇進していて、立派になっています。幸助は嬉しさのあまり、手にある30両を祝儀として雷に渡してしまいます。反省したときは遅し。自分の馬鹿さ加減に呆れかえります。その後の泣き笑いの展開は書かずに置きますが、藤山寛美は今観ても、十分面白く、傑作と思いました。