ハエたたきをかわすハエ

アメリカの科学誌サイエンス(Science)に掲載された研究論文で、最近面白いと思ったのは、「ハエたたきをかわすハエ」に関する論文です。家の部屋でハエを発見したら、ハエたたきで追って、狙いを定めて、ハエたたきを振りおろします。しかし、なかなかヒットはしません。ほとんどの場合、逃げられてしまいます。そのすばやい能力に関しての研究論文です。結果から書くと、ハエは通常1秒間に約200回羽ばたきをしているそうで、ハエたたき等の危険が迫った場合、羽ばたき1回で方向転換して、飛び去ることができるということです。ハイスピードカメラ3台を用いて、ハエが目前に迫る衝突の回避の仕方を撮影し、それを分析した結果のようです。その回避のスピードは、人間のまばたきよりも50倍速いそうです。とにかく、そもそも1秒間に約200回羽ばたきをしていることじたい、凄すぎます。そのうちの1回で、方向を変えて、対応するという能力も凄すぎです。小さいけれど、凄い能力も身につけているものですね。