医療系ドラマを見ていて

年末に特別番組として『白い巨塔』の再放送が放送されていた。このドラマが放送されていたのは今から10年も前になり、懐かしさから毎日昼間に見ていた。もちろん放送当時も楽しみに毎回見ていたが、さすがに10年の月日により所々忘れていたので新たな気持ちで見ていた。
このドラマは第一部と第二部に分かれており、第一部が大学病院という組織の中の紛争を描き、第二部は医療裁判を通じて命の重みを描いていた。
医療ドラマは最近では連ドラで放送していない時期がない位お馴染みで、現在も放送している局もある。医療ドラマはヒットしているものが多く、その先にはまた続編になっている。
医療ドラマで医療裁判を描いている物を見ると大抵は患者側が勝訴しめでたしめでたしとなっているものが多いように見受けられるが、実際は医療裁判はなかなか難しく病院側もあらかじめトラブル対策に必死のようだ。
私の知り合いに妊娠中に多々トラブルがあった女性がいたのだが、医師はなんの対策もせず問題ないの一点張りだった。しかし妊娠八ヶ月を迎えた辺りに大学病院を紹介されすぐに入院になった。大学病院ではなぜ今まで対策もせずに過ごしていたのか怒られたという。
入院後すぐに緊急手術となり早産で子供を産んだ。子供は超未熟児で半年もの間保育器から出られずにいたが、幸いな事に異常も無く今もスクスクと大きくなっている。
後日知り合いの女性はもともと通っていた産院を提訴したが、再三異常が見受けられ入院と薬を勧めたが仕事も辞めず医師の方針に従わず、このような結果になり病院側に落ち度はないと主張された。
もちろんそのような事実は一切ないが、カルテを改ざんされて泣く泣く訴訟にまで持ち込めず負けた。私は世の中こんな医者ばかりではないとは信じたいが、所詮医者も自分を守るのが必死でこのような事が多々起きているのだろう推測する。
そう思ったら医療ドラマはあくまでええドラマであり非現実的だと悟った。