マノエル・ド・オリヴェイラ

マノエル・ド・オリヴェイラというポルトガルの映画監督は現在104歳です。世界最高齢の監督です。今年も新作「家族の灯り」という映画を作っています。凄すぎます。若い頃はレーサーだったようです。ときどき映画を撮って、でも全然売れず、映画監督として認められはじめたのが80歳辺りからです。1993年の映画「アブラハム渓谷」が好きで、それを観て以来、彼の作品をできるだけ観るようにしました。この10年間は、新作が作られるたびに日本の映画館で上映されますが、それ以前の作品は、稀に特集上映されるだけで、それも殆どが東京だけの上映なので、観るチャンスがなかなかありませんでした。また、大手のレンタルショップを訪れても、彼の昔の作品は置いていません。たとえば「神曲」「カニバイシュ」「階段通りの人々」「メフィストの誘い」等などの1980年代、90年代の作品です。テレビ放映は殆どされません。DVD-BOXとして発売はされていますが、高価ですし、できれば映画館で観たいです。