HIV感染者の献血が問題

HIV感染者の献血が問題になっていますね。献血すると、無料で、血の検査結果が得られます。その時点での自分の健康状態をある程度把握できます。だから、検査目的で献血している可能性もあります。また、献血は過去の病気などを自己申告する「善意の申告」の上に成り立っている面があります。ウソの申告をして、献血し、重大な感染症を持っていた場合、精密な検査をしないかぎり、見抜けない場合もあり、限界があるとも言われています。また、HIV感染というのは、とても厄介で、感染後8週間ほどは、HIVウイルスや抗体が少なく、検査しても分からないウインドーピリオド、つまり空白期間と呼ばれていて、発見できないわけです。その間に献血された場合、HIV潜在の血となります。献血した本人もまさか感染しているとは想像もしていなかったということもあり得ます。実際、年間530万人の献血のうち2011年89人、2012年68人のHIV感染が確認されています。