いつもは多くの人に人気のある、娯楽性の高い映画を観るのですが、たまたまレンタルショップで、ロシアの映画監督アレクサンドル・ソクーロフの「静かなる一頁」をレンタルしてみました。たまには、自分に理解できるかどうか分からない、ちょっと難しそうな映画も観てみたいと思ったわけです。観はじめて、これはかなりの忍耐を要する映画だと思いました。その思いは、最後まで続きました。最後まで早送りせずに観通すことができるか、心配もしながら、なんとか最後まで観ることができました。世の中には、「静かなる一頁」のような寡黙な、忍耐を要する映画があということを知っただけでも、新鮮な気分を味わえました。私にはかなり難しい映画でしたが、私なりに楽しめたし、面白かったです。「静かなる一頁」はドストエフスキーの小説「罪と罰」からイメージされた映画のようです。「罪と罰」における「老婆殺し」の話が出てきます。主人公の男性がそのことを出会った少女に告白します。少女の驚愕する顔がとても印象的でした。