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キャスターの丸岡いずみさん

キャスターの丸岡いずみさんが、かなり重症のうつ病にかかっていたということを、何かのテレビに出演したときに、語っておられました。現在は元気に回復されています。回復されているから、実はうつ病にかかっていたと言えるわけですが。とにかく話しておられた内容は、かなり壮絶な体験ですね。被害妄想とか、自殺願望が強くなって、周囲の人達が心配します。当時すでに結婚されていましたから、旦那さんも大変だったでしょう。最終的には両親が、このまま放置していたら、自殺する恐れがあると判断して、精神科に強制入院させたようです。本人の意思に任せておける状態ではなかったということですね。そして入院中に抗うつ剤を2週間服用した段階で、少し快方に向かったようです。1カ月入院して回復して退院しました。そんなに短期間で回復するケースもあるのですね。いったんうつ病にかかると、長年、だましだましで完治しないケースもありますから。丸岡いずみさんの場合は、それで完治したようです。

細菌やウイルスの院内感染

入院中に何かの細菌やウイルスに院内感染して、死亡するというようなリスクを感じることがあります。私がたまたま入院していた病院でも、そのようなことがありました。ちょっと怖かったですね。具体的に言うと、入院患者がセレウス菌に感染しました。感染者のうち2人が死亡しました。年輩の方で、抵抗力がなかった点もリスクになりますね。セレウス菌というのは、珍しくはない細菌です。たとえば土の中など至るところに存在しています。主に食中毒を起こす細菌です。感染の経路として一般的に言われているのは、食品に付着していて、加熱せずにそのまま食べた場合ですね。とにかく病院に入院して治療中に、自分がかかっている病気とは関係のないウイルスや菌にやられて死亡するわけで、なんとも言えません。病院側の食品の管理が問題で、そんな事故が起きると病院への信頼が一気に損なわれます。何事も、ちょっとした油断から、問題を起こしてしまうと思うから、気をつけなければなりません。

12月1日は世界エイズデー

街で「レッドリボン」つまり赤いリボンを持っている人を見つけたら、またはポスター広告などを見つけたら、それは「エイズに偏見を持たない」というメッセージのようです。毎年12月1日は世界エイズデーと呼ばれ、エイズの蔓延防止と差別撤廃の啓蒙運動の日と定められています。WHO(世界保健機関)が1988年に制定しました。

HIVは「ヒト免疫不全ウイルス」で、AIDSは「後天性免疫不全症候群」のことです。HIVに感染した人が発症するとAIDSになります。

日本でのHIVとAIDSの患者は、2012年の厚生労働省の報告によれば、HIV感染者数1002件、AIDS患者数447件です。9年連続1000件を超えています。でも、世界的に見たら少ない方で、世界では現在3530万人を超えると言われています。

主な感染経路としては、性行為による感染ですね。予防としては、コンドームの使用です。同性との性行為感染が全体の73%、異性との性行為感染が16%です。そのほかの感染経路として血液感染、つまり覚せい剤などの注射器併用など、それから母子感染も報告されています。母親がHIVに感染している場合ですね。

HIV感染者の献血が問題

HIV感染者の献血が問題になっていますね。献血すると、無料で、血の検査結果が得られます。その時点での自分の健康状態をある程度把握できます。だから、検査目的で献血している可能性もあります。また、献血は過去の病気などを自己申告する「善意の申告」の上に成り立っている面があります。ウソの申告をして、献血し、重大な感染症を持っていた場合、精密な検査をしないかぎり、見抜けない場合もあり、限界があるとも言われています。また、HIV感染というのは、とても厄介で、感染後8週間ほどは、HIVウイルスや抗体が少なく、検査しても分からないウインドーピリオド、つまり空白期間と呼ばれていて、発見できないわけです。その間に献血された場合、HIV潜在の血となります。献血した本人もまさか感染しているとは想像もしていなかったということもあり得ます。実際、年間530万人の献血のうち2011年89人、2012年68人のHIV感染が確認されています。